スーツの着こなし20のポイント
チーフあってこそスーツは完成する
ポケットチーフは、あるとないのとでは感じさせる余裕や上質感が違い、紳士の間ではスーツスタイルの完成に欠かせないものとされています。
ポケットにチーフが挿さっているだけで、非常にスキッとした印象になります。毎日スーツを着る人なら、毎回チーフを挿すのは大変かもしれませんが、カッコよさや品が断然違いますので、ぜひ続けてください。
チーフも場面によっては「不要」
ただし、弔事や謝罪の場面では挿しません。
これは厳格に決まったマナーではありませんが、場面や周囲に対する配慮です。スーツスタイルに余裕や上質感を感じさせる要素は、急な悲しみの席やおしゃれに気を回すどころではない謝罪という場面では邪魔になることがあるのです。「ディンプル」と同じですね。気をつけておいてください。
なお、ポケットチーフの挿し方にもTPOがあります。下記を参考にしてください。
挿し方のTPO
覚えておいた方がいい「挿し方」として代表的な3種類とそのTPOをお伝えします。
TVフォールド
ビジネスならこのスタイルがマスト。もともとアメリカのテレビキャスターがよく用いたスタイルで、それだけにきちんと感や知的な印象が漂う挿し方です。ビジネス中はこの挿し方一本のワンパターンで良いでしょう。使うのは番手の高いコットンやリネンの白いチーフにしましょう。
パフト
シルクなど柔らかい生地の真ん中をつまみあげてたたみ、上のフワッとしたふくらみだけを出すスタイル。小粋で華やかなイメージがあり、会食やちょっとしたパーティに最適な雰囲気です。反面、仕事などのときには少し軽すぎるイメージになりますので、やめておいたほうが無難です。
スリーピークス
チーフの端を少しずつすらしておりたたみ、三つの角を見せるスタイル。クラシックな雰囲気漂い、フォーマルなどでよく用いられます。伝統的で、ある意味古臭いスタイルなので、礼服などを着る時以外にはあまり出番がありません。当然、ビジネスでも用いません。
しかし、一周回ったようなおしゃれスタイルとして、あえてジーンズなどのカジュアルファッションに合わせるなどのテクニックもあります。