スーツの着こなし20のポイント
「ディンプル」ひとつで「デキる感」倍増
「ディンプル」とはネクタイを結んだときにノットの下にできる「くぼみ」。
きれいに作るにはそれなりの「慣れ」が必要なことから、着こなしに余裕がありおしゃれな「スーツ上級者」のイメージが強いものです。
ネクタイ生地は上等なものほどしなやかさと張り具合がちょうどよいものなので、ディンプルができることはそのようなネクタイを身に着けている証明でもあり、上質感や品格も感じます。
そのせいか、ディンプルひとつで「デキる感」は倍増。ぜひ作れるようになっておきたいものです。特にビジネスフォーマルや慶事のときには意識しましょう。
装飾性が高いので、悲しみの席や謝罪時はNG
ただし、弔事のときにはあえて作りません。弔事は急な悲しみ事という雰囲気であり、それには余裕のあるデキる感はかえってふさわしくないと考える人が多いからです。特にディンプルには「えくぼ」という意味があり、悲しみの席にそぐわないとされます。
また、謝罪時などには相手に与えるイメージを考え、ディンプルは作らないほうが無難です。ディンプルは装飾性が高く「しゃれている」感じが強いものです。ですから、本来は誠心誠意謝ろうとする必死な心情のはずであるのに、「おしゃれを考えているような余裕があるんだ」という印象を与えるかもしれません。そのような想像力が働かないと、謝罪だけでなくビジネスも失敗します。