スーツの着こなし20のポイント

 

ネクタイは幅にも気をつけて

 

ネクタイの幅にもTPOがありますので、簡単に覚えておいてください。

 

キャリアのある人のビジネス標準

 

ビジネス感が強い、しかも硬い雰囲気、または華やかな雰囲気に合わせるべきときにはネクタイ幅は大きめにする必要があります。あなたが役職や役割、年齢などに会わせた貫禄がほしい、というときにもネクタイ幅は気にしなければなりません。そんなときのビジネス標準は、8.5cm~9cm幅くらいです。

そこまで気を張らない、日常的な仕事場面でなら7.5cmくらい~も許容範囲です。

 

細めは「若い」「モード」「カジュアル」目的以外では使えない

 

細めのネクタイ、幅が6cm以下のものは基本的にビジネスには向きません。細めのネクタイがイメージさせるのは「若い」「モード」「カジュアル」です。きちんとした場所の服装としては、マナー違反にもなり得ます。

まだ仕事につきたてで若い年代とか、ファッション業界などモード的なイメージが有利なお仕事とか、そのイメージが必要以外にはすすめません。

ただし、ビジネスカジュアルのジャケット&パンツに合わせるなら、一定以上の年齢やキャリアの方もOKでしょう。くれぐれも普通のビジネススーツには合わせないで下さい。

 

ニットタイは絶対カジュアル

 

カジュアルな表情が可愛いニットタイは、ごくカジュアルな服装のときに締めていると粋なイメージになります。多くはスクエアエンド(端が四角く切れた形)ですが、普通のネクタイのように剣先の形になったものがあります。

しかし、ニットタイはあくまでカジュアル。ビジネスカジュアルにはギリギリOKですが、通常のビジネスやあらたまった席には絶対に向きませんのでご注意ください。

 

 

Vゾーンの黄金比:衿幅とネクタイ幅の関係

 

ネクタイの幅は、スーツの衿との関係でも決まります。

スーツの「Vゾーン」(襟から胸元の範囲)には「黄金比」と呼ばれるものがありますので参考にしてください。

スーツの衿には、首回りにある「カラー」と胸あてとなる「ラペル」がありますが、ネクタイの幅は「ラペル」の幅と同じでないといけないとされています。そうでないと見た目のバランスが変になるのです。

ネクタイの幅がラペルより少し下回るぶんにはいいのですが、その逆にネクタイの幅がラペル幅より大きくなるとおかしなスタイルになってしまいますので、ご注意ください。