ネクタイの柄は種類が多いので迷いますね。持っている柄がバラバラだったり、ビジネスイメージに合わない柄を身につけたりしてしまうと、どこか安定感がなくビジネスのイメージとしては損をします。まずは上品で知的に見えやすい基本の3柄を揃えてください。

最初はネイビー地やグレー地をおすすめします。いきなり赤とかイエローに手を出さず、まずは渋い色合いから始めましょう。そこから違う色や柄のバリエーションをだんだんと増やすことで統一感があり品の良いコーディネートがしやすくなります。

その頃には自分や自分が持つスタイルに合う赤やイエローが選べるようになるでしょう。

 

基本の3柄 その1「ソリッド」

ソリッドとは「無地」のことです。一見地味ですが、潔い一色使いがかえって個性的であり、かつ品が良いイメージとなります。まずはネイビーや濃い目のブルーが使いやすいです。

 

基本の3柄 その2「ピンドット」

ピンでつついたような、ごく細かい水玉(ドット)の模様が「ピンドット」です。これも上品な印象があり、優しい表情を醸し出してくれます。最初に持つなら、ネイビーに白のピンドット。もう持っているなら、ブラウンに白のピンドットも使いやすいです。

 

基本の3柄 その3「小紋」

小さな文様が連続的に並んだ柄が小紋です。上品で清潔感があり、ほどよい威厳が醸し出される柄です。上級者は小紋に含まれる色をポケットチーフに用いてコーディネート全体に統一感を出したりします。

 

 

次に揃えるなら「オードソックス柄」

 

「ストライプ」や「ペイズリー」はオーソドックスで使いやすい柄です。基本の3柄のほかにも揃えていきたいと思う場合は、まずこの2つくらいからはじめてはいかがでしょう。

最初に買うストライプなら、ネイビーに白などの一色を組み合わせたものです。まず清潔感が高いものがポイントです。ペイズリーなどの複雑な古典柄は、スーツとの同系色をまず選ぶと合わせやすく上品な表情を出してくれます。

 

ネクタイに関しても色や柄のTPOにも注意しましょう

 

ネクタイの色や柄にも当然TPOがあります。上の基本の3柄は硬い場面でもつけることができますが、ペイズリーやストライプは硬い場面よりももう少し違う場面を考えたほうがよいでしょう。

例えば、ペイズリーは華やかな雰囲気の場面、会食やパーティなどに。ストライプは厳格な雰囲気が必要な場所ではなく、もう少し日常的な仕事の場面で使うとちょうどいいです。

 

ネクタイの色や柄も、スーツと同様に品やプロフェッショナル感を感じさせるなら柄は控えめに、色は渋みのあるものを持ってきたほうが良く、色が明るく派手になればなるほど、また柄が大きくなればなるほど遊び感が出て、品や威厳も感じにくくなります。

なお、チェックのネクタイはビジネス用には向きません。カジュアルすぎ、子供っぽすぎるのです。まして、30代以上の大人がスーツで仕事をするときにつけるような柄ではありません。

「日本だけだよ。いい仕事をしている大人が、あんなデタラメな柄のネクタイをしているのは。」何とキツイ言葉。しかし、これは海外経験の高い日本人や外国人から異口同音に聞いた証言です。ネクタイ柄の選択はくれぐれも気を付けましょう。