スーツの着こなし20のポイント

 

合った色や柄を選ばないとカッコ悪い

 

服装におけるTPOはビジネスパーソンにとっては大事な感覚。なぜなら服装は、着る人が持つ周囲や会う相手に対する敬意、場面に対する敬意、立場のどう理解しているかがはっきりと表れるからです。

スーツを着ているというだけできちんとした格好をしていると思うのは間違いです。その場面や場所、相手に対して示したいイメージに合った色や柄を選ばないと、自分ではTPOをわきまえているつもりでも、周囲に対して知らないうちに失礼をしてしまったり、低く評価されてしまっていたりします。それでは損以外の何物でもありませんし、何よりビジネスパーソン、エグゼクティブとして「カッコ悪い」ことなのです。

 

プロフェッショナル感がある色・柄とは?

 

「ダークスーツ」という言葉で総称されるネイビー、ダークグレー、チャコールという色と無柄あるいはほとんど目立たない柄は、ビジネスでは最もフォーマルな色・柄とされています。相手にはっきりと敬意を表す場合や、プロフェッショナル感を感じさせたい場合は、そんな色や柄を起点に選んでください。

明るめの色を選び、柄が大きくなるほど、イメージはカジュアルに近付きます。カジュアルに近付くということは、それだけ権威や品格、敬意のイメージは弱くなり、代わりに親しみや気楽さが出てきます。

もちろん、常に権威や品格がいちばん、ということもなく、親しみや気楽さを感じさせたいと思うときもあるでしょう。どんなイメージを感じさせたいかは会う相手や場面や場所によって変わるものです。大事なのは、どんなイメージを感じさせたほうがいいのかを考慮し、それに合った色や柄を選ぶことです。

特にビジネスカジュアルは、どちらかというと気楽な服装だけに、色や柄によるイメージを軽視していると、自分が意図したイメージと違ったイメージで捉えられる恐れが大です。ぜひきちんと選んでください。

また、色には「色彩心理学」という言葉で知られる、人の無意識に作用する効果がそれぞれあります。「今日は相手にはこんな印象を与えたい」と思う場合は、スーツあるいはネクタイなどに工夫を加えると、役立ちます。