歩くだけで空気を変える人? それは実在します。近いうちにあなたもその一人になるでしょう。

 

(このページは文章のみです)

ほうっ、と人が感嘆のため息をつく音を聞いたことがあります。それは、パーティ会場などで「誰か」が入ってきたとき。その「誰か」は、その場で空気を支配してしまいます。それは、誰もがつい見てしまう、何かが違うと思ってしまう、つまり注目してしまうからです。

以下は、リーダーやエグゼクティブにふさわしい表情や振る舞い方です。きれいな姿勢やウォーキングのプラスアルファとして実践すれば、その効果は絶大です。あなたは現れただけで本当にその場の空気を支配できるでしょう。

 

空気を支配するつもりで臨む

 

まずその気になればいい

 

人は自分で決めたものになります。いわゆる「セルフイメージ」です。まず自分に自信がなければ始まりません。

カラ元気を持て、というわけではありません。しかし、姿勢や歩き方を整えたり、服装を変えたり、あるいは何かすごい資格を手に入れたのだとしても、「自分はどうせこの程度」と考えていては、そこまでです。

「よし、空気を変えてやる」。そう思って明るく笑って、どの場所にも臨むくらいでちょうどいいと考えてください。

 

「見通す視線」を身につける

 

あのエクササイズは伊達じゃない

 

歩き方のエクササイズに、「ラインを踏む」「視線は1.5m先」というポイントがあったのを覚えていますか? あれは決してその場限りのことではありません。

「目」は、人の知性や人格をいちばん表現しやすい身体のパーツだということはご存じでしょうか? 「目力」とよく言いますが、それは視線の強さや視線の方向、あり方を総称したものです。空気を変えられるような人は、目に特徴があるのです。歩き出すときに、自分が進むまっすぐなラインを、あらかじめ見つめること、そして前を素直にまっすぐに見ること、はその人の視線の強さや視線の方向、あり方を整え、鍛えることにもなります。

「ラインを踏む」「視線は1.5m先」というポイントを忘れず意識してください。

 

口角を上げる

 

一流に口角が下がっている人間はいない

 

「口角を上げて」というと、ニコニコと笑っている表情を想像するかもしれません。しかし、いつもニコニコしている必要はありません。「ご機嫌」である人は確かに、その場の空気を明るく良いものにしますが、にこやかであることと、ある種の迫力を持つことは違うことなのです。

一流と呼ばれる人に、口角が下がっている人はいません。皆、自分が人に見せるべき表情を心得ているからです。口角はほんの少しの角度の違いで、その人の印象も、他人に伝えるエネルギーもまるで違ってきます。

難しいことはありません。あなたはただ、いつもほんの少し口角を上げていることに気をつけていれば良いのです。

 

しっかりお腹を引き締める

 

丹田を意識するだけで様子が変わる

 

姿勢のパートでお伝えした「丹田」。説明させていただいた通り、西洋医学では実証されておらず、精神的なよりどころの意味合いも大きい、やや分かりにくい存在です。

しかし、腹部は人間にとって健康上も大切ですが、精神的な側面にも影響があり、そこに丹田のような不思議なパワースポットがある、という想像は決して無駄なものではありません。

立つとき、歩くとき、「丹田」が身のうちにあり、そこから力が湧いていることを想像してください。それだけで、人が思わず見てしまうような力強い様子やほのかな明るさが加わるものです。これは男女関係なく、そうなります。

 

比較的ゆっくり歩く

 

「カリスマの歩き方」はスピードにあり

 

カリスマはそう生まれるもので、カリスマになりたいと思う人はかえってなれません。しかし、カリスマが持つ空気感を演出する要素を身につければ、人を魅了したり、人に影響力を行使するのには役立ちます。そうしたテクニックは、多くの人に影響力を行使したい政治家や経営トップが好んで身につけます。

その一つが、歩き方です。忙しい日常にゆったり歩いては間に合わないことは多いでしょうが、大事な会議、プレゼンやスピーチ、パーティの出席などの場では、意外と重要な振る舞い方です。

ただし、きれいでもない歩き方でゆっくり歩いても「動作がのろい人だな」と思われるのがオチです。美しい歩き方で、少し周りの人とはリズムを変えてゆったり歩くことで空気は変わります。

いかがでしょうか。「こんなことで、変わるんだろうか?」と思われる部分もあるかもしれません。しかし、本当です。

姿勢や歩き方が正しく、姿勢や歩き方で先に人に精悍な印象や美しい印象を与えられていれば、これらの情報はあなたの役に必ず立ちます。ぜひ実践してください。