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スマートで知的なイメージ作りのためのポイント
日本人はカラーコーディネートで損をしていることが多いようです。その理由は、色を多く使いすぎるか、地味すぎる色合わせになることのようです。色と色がぶつかりあって小うるさい印象になっていたり、ポイントとなる色や色のメリハリがなく地味なだけであったりすると、やはり「知的センス」「できる感」というのは感じられにくくなります。せっかくの有能さがカラーコーディネートの失敗によって見えづらくなってしまうのです。
全体的にすっきりとまとまり、ポイントとなる「効かせ色」を使った「うまいカラーコーディネート」ができると、スマートで知的なイメージになります。
エグゼクティブなら派手すぎず、地味すぎず、自分の魅力や能力を引き立てるカラーコーディネートが原則です。 ビジネスにおいてもプライベートでも洗練されたイメージとなるために、下記のルールはよく意識しましょう。
一柄二無地
男性スーツの「Vゾーン」(シャツ、ネクタイ、スーツが同時に見える胸のところ)には「一柄二無地」という暗黙のルールがあります。
つまり、シャツ、ネクタイ、スーツのどれかに柄が入っていたら、あとの二つは無地にすること、というルールです。
このルールは欧米系のビジネス先進国では、少なくともビジネスシーンでは厳格に守られてきています。特にエグゼクティブ層は前項で説目下「色と柄の格」を合わせて守ることで、厳かな雰囲気の中にあるパワーや知性を表現してきました。
日本では、ファッション界で提案された「柄 on 柄」「ミスマッチコーディネート」などに惑わされ、ビジネスシーンにおいてはデタラメに近いと言えるようなコーディネートも垣間見られます。それが海外に一歩出た時には周囲に違和感を与える原因になることもあります。
なお、「一柄二無地」は、女性も守るべきルールです。
スーツやジャケット/インナーやブラウス/スカーフやアクセサリーなど、の3種類をまず考えて合わせましょう。ただし、女性の場合は、さらに「一柄四無地」という意識のほうがいいでしょう。 なぜなら、女性の場合は、上着とボトムズ(スカートやパンツ)をスーツでなくバラバラに買い求めたものを着ることもよくあること、バッグを持つことがほとんであること、女性の靴がより装飾性が高く柄や色の切り替えが入ったデザインも少なくないこと、という特徴があるからです。
ですから、「上着・ボトムズ・インナー・バッグ・靴」の5つを考え、一つが柄ならあとは無地で抑えたほうがシックな装いが完成させやすいからです。ゆえに「一柄四無地」というわけです。
使用する色数は2色、多くて3色と心得る
「使用する色は2色、多くて3色」これも見た目をスッキリ洗練させるための暗黙のルールです。
「2色しか使わないって、難しい」と思われるかもしれません。しかし、同系色のものを配する場合は同じ色と考えて良い場合があります。
例えばダークネイビーのスーツであれば、ジャケットとボトムは同じ色です。ここにシャツの色が加わるとすでに2色です。ではネクタイはというときに、ネクタイをスーツと同系色のやや薄いビルーにしても「2色」内におさまると考えられます。
同じくダークネイビーのスーツに薄いブルーのシャツを合わせても、同系色なので「1色」の印象で収まります。そこにネイビーがベースの白ストライプのネクタイが来れば「2色」です。さらにそのネクタイのストライプに細い赤のストライプが入っていても「多くて3色」の範囲内。見た目はすっきりとしたままです。
このように、同系色をうまく使い、知性のある装いにしましょう。おしゃれをしたい時は、右下の男性のようにポケットチーフなどで「差し色(アクセントとなる色)」を加えると、ちょっと目を引く感じになります。
女性ももちろん、ビジネスシーンにおいてはこのルールは当てはまります。下の画像を見ていただくと、政治家や経済人などパワフルにコーディネートしたい人は、色数を抑え、使っても同系色でまとめて、極めてスッキリした装いを選んでいます。ダークな色で全身をまとめ、パールなどのアクセサリーの輝きをアクセントとして使ったり、白というパワフルな色にダークな色のインナーや靴を合わせた潔いコーディネートで見せています。
デコラティブに飾りたてるよりも、このようにシックにしたほうが知性や有能さ、秘めたパワーが伝わるのです。
同系色を使いこなす
「同系色を使いこなす」ことが洗練され知性が感じられるコーディネートの早道です。
お互いに基調としている色合いが同じであり、なじみがいい色を「同系色」といいます。同系色でまとめると、上品で静謐なイメージとなります。
例:グレーを基調にして、濃淡でまとめたスタイル。白とブルーがきいたポケットチーフがアクセントになっています。
例:薄いブルーと濃いネイビーでまとめ、その上からなじみのいいグレーを合わせています。これもチーフをアクセントにして軽やかな色を足すことで地味になりすぎないようまとめています。
例:服の「織り柄」に使われている色をベルトとバッグ、靴にもってきて、全身をうまくまとめています。
例:黒とベージュの組み合わせ。胸元のアクセサリーは黒っぽくしてワンピースと同系色にし、靴はベージュのジャケットと色を合わせています
また、アクセサリーを使う場合は、金属色は必ず合わせましょう。 男性はシルバー使いが基本となりますので、時計のバンド、ベルトのバックル、靴の金具、またカフリンクスやラペルピンを使う時はそちらもシルバーで統一することになります。
女性の場合は、イヤリング/ピアス、ネックレス、時計のベルト、靴の金具などをゴールドならゴールド、シルバーならシルバーと、できるだけ合わせて統一感を出します。
いかがでしょうか。カラーコーディネートを見直すことで、グンと印象が変わる人もいます。ぜひご自身のコーディネートにこのページのTIPSを役立ててください。