スーツの着こなし20のポイント

 

TPOに合わなければ、どんなスタイルでもダメ

 

人間が誕生したときは裸でした。羞恥心が芽生えて裸を隠すようになってから、ただ身体を覆うだけであった衣服は、社会の高度化に合わせてだんだんとその目的や存在意義が多様化しました。

いまや、衣服は着る人の社会的地位、経済状況、社会的な成熟度などその人の個人情報を表に表すだけでなく、自分の立場の理解や周囲へのリスペクト度など気持ちや心得まで表すものとなっています。服装は、あなたに代わり、あなたに関するさまざまなメッセージを周囲に放っているのです。

TPOがわかるようになってください。少なくとも「パブリック」つまり「ビジネスシーンのように、どこか公的責任を帯びている場面」にはどんな服装が必要かをよく理解したいものです。

そのために、ドレスコードの概要を理解しておきましょう。

詳細なドレスコードについては、違う学習機会を設けていますが、最初に覚えておいて欲しいのは、3つのビジネスシーン+1を想定し、それに合う服装をそれぞれ考えておくべきだ、ということです。

3つのビジネスシーン+1は、「硬い場面」「華やかな場面」「日常的な場面」の3つと「ウォームビズやクールビズなどのようにさらにカジュアルで良い場面」です。

下の図は、それぞれの場面のスーツスタイルのイメージです。ご自分と比較して大きく違っていませんか? #7で言ったように、色や柄で示す格のイメージは違います。場面に合う色や柄、そしてアイテムを選択することが、あなたを引き立てるための服装選びになるのです。