歩き方は、ボディランゲージの一つです。歩き方ひとつで、あなたの多くが表現され、人の評価を左右します。本当は知らないと困るのです。

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歩き方による印象形成

 

人ごみの中にいても、キレイにさっそうと歩く人はそれだけで目立ちます。それだけで存在感が強くオーラを放つのです。

逆に変なクセがついた歩き方は「気弱で頼りなさそう」「どことなく不安定」「品がない」といった悪い印象になる可能性があります。人の輪郭である姿勢が最初にその人のイメージを形成するように、誰かが接近してくるときや動いているときに、その誰かの歩き方は真っ先に他人の目に入り、歩き方の様子で好ましいかどうか、信頼できるかどうかといった評価が変わります。

あなたがキャリアがあり、すでに役職についていたり、人前によく出る仕事であれば、ますます歩き方には注意しなければいけません。いやでも人から見られる場面が多くなるからです。他人があなたに期待する振る舞いのレベルはそれだけハードルが上がっています。あなたの歩き方の様子で無意識にあなたのリーダーシップや能力の評価を変えます。

歩き方は、ボディランゲージの一つです。歩き方ひとつで性格や知性、決断力からその日の気分まで人に感じさせるものなのです。また、「品格」という点でも印象を左右します。

プレゼンやスピーチなら、あなたの登壇の仕方であなたの話の内容への期待感や信頼は決まります。話し出す前に聞き手の関心や注意を決めてしまうでしょう。

歩き方で
「この人の話は興味深く、ためになるに違いない」
そう思わせることができれば
始まる前から聞き手と信頼関係を
作ることができるのです。

あなたの存在感を際立たせ、印象を有利なものにするために、正しい歩き方を身に着けて下さい。

 

正しい歩き方=きれいな歩き方とは

 

正しい歩き方とは何か、というと「見てきれいな歩き方です」。きれいな歩き方とは、人間が本来そう歩くように作られている、理にかなった歩き方です。

人間の本能は健全な存在に魅かれます。

ですから、姿勢についても同じことが言えますが、人間が「健全な状態=そうするように作られている状態」は魅力的な状態なのです。

ですから、「もともと人間がそう歩くように作られている」歩き方を実践すれば正しい歩き方、きれいな歩き方になります。

人を魅了するためにも人間の身体にとって正しい、きれいな歩き方を身に着けていきましょう。

 

きれいな歩き方のポイント3つ

 

では、歩き方がきれいな人とそう見えない人は何が違うのでしょうか。例えば、ファッションショーでランウェイを歩くモデルは、どうしてかっこよくきれいな歩き方に見えるのでしょうか。 そこには最初に気を付けるべき「きれいな歩き方ポイント」が少なくとも3つあります。

それが何かを自分でまず考えてみてください。

 

わかりましたか?

最初に覚えていただきたい、きれいな歩き方ポイントはこの3つです。

1 腰

2 ヒザ

3 つま先

 

詳しいことは、「歩き方のセオリー」で、知っていただきたいですが、先に簡単にひとつずつ、かっこ悪い歩き方と対比しながら説明しておきます。

 

1 腰

足は、腰から出すのがセオリーです。

腰から大腿部にかけての筋肉をしっかり動かして歩くと、歩いている足が腰からきれいに伸びているように見え、堂々と美しい様子になります。

反対に、腰やモモをあまり使わず、下のほうだけちょこちょこ動かすような歩き方になっていると、小物感漂う印象の歩き方になります。

 

 

2 ヒザ

地面についているほうの足のヒザを伸ばしてください。

歩くときは足を交互に動かし、片方の足が地面についているときは、もう片方は地面を離れます。

しかし、地面についているほうの足のヒザが曲がると、決してきれいな歩き方にはなりません。しっかり歩いているつもりでも、どこかくたびれた歩き方になってしまいます。

 

3 つま先

つま先はやや外側に向けて歩きます。ただし、ヒザをちゃんと伸ばして、足運びをまっすぐにしないとガニ股になってしまうので注意してください。

つま先が内側に向いてしまうと、重心のバランスが崩れ、重心が外に逃げやすくなります。これは姿勢や歩き方を崩す元になりますので避けたいことです。

また、どうしても内股歩きのようになり、頼りないイメージの歩き方になります。

 

まず、今日からこの3つのポイントに気をつけてください。「歩き方のセオリー」を知っていただければ、さらに気をつけやすくなります。

歩き方に自信がつけば、人前に出たり、大勢の人から見られる時でも自信が出ます。どこでも振る舞う自信がつくことで、どんな場面でもあなたの価値や実力を発揮しやすくなります。何より、歩き方で人の信頼や期待を受け取れる人は、どんな場面でも強いのです。

 

「きれいに歩く」。これを今日から目標として意識してください。